4年前発生した当会田中さんと山田さんの遭難事故の慰霊登山でした。
天候も当時と同様で最終日は雨となり、当初予定の益救参道下山を諦め、大株歩道から白谷雲水峡へ下りました。
9日は午後1時の高速船で宮之浦へ渡り、バスで安房に行き、夕食を準備してタクシーで淀川(よどごう)登山口に向かいました。
50分歩いて淀川(よどがわ)小屋に着き、夕食後宿泊。小屋にはヨットマンの長谷川さんとテント泊の女性だけでした。
10日は晴天で5時40分出発し、小花之江河、花之江河とシャクナゲに励まされながら進み、黒味岳を空身でピストンしてから宮之浦岳へ。
無人の山頂で展望を楽しんでから下山開始。すぐに左手に回り込んで岳詣りの岩の隙間を見学しました。
シャクナゲは登りの投石平から下りの平石岩屋までの1700mから上の高度で盛りを迎えていました。
新高塚小屋はヤマボウシが咲き始め、緑に囲まれて気持ちの良い所で水を補給しました。
淀川小屋で一緒だった長谷川さんが野点の用意をしておられ、生まれて初めて正式なお茶を頂きました。
長谷川さんは2年前に横浜でヨットを購入して西へ向かい、現在は安房港に停泊中のヨット暮らしで、山で会った人にお茶を振る舞うのが趣味だそうです。
お礼を言ってから小屋に宿泊の長谷川さんと別れ、午後4時高塚小屋へ下りました。
小屋では誰もおらず、縄文杉を見学して湯を沸かしていると男女のグループが到着。地元のユースホステルの方で暇な時期に山に登ったそうです。
11日は予想外の雨で、急遽小屋の裏手のカエデの大木の前で線香と焼酎三岳でお二人のご冥福を祈りました。
エスケープルートの大株歩道を下ると時々雨が強まります。例年と比べると少なめながら縄文杉を目指す登山者と何人もすれ違いました。
楠川分れで登りにかかりやっと辻峠に着くと、こちらも沢山の登山客とすれ違いました。
ここからの下山道は長く、登山道があちこち浸水していて、大変でした。さらに増水した川を渡渉する箇所もあり初心者は大丈夫なのかと思うほどでした。
吊り橋を渡るとヤマボウシの大木がたくさんの花を付け、本当に素晴らしかったです。
ようやくバス停に到着して、夕方のフェリーに乗り継ぐことができました。
最終日一日降り続く大雨には閉口しましたが、この豊かな水が屋久島の雄大な自然を支えていると思うと、ありがたい雨です。
今年も益救参道は下れなかったですが、これからも慰霊登山をできる限り続けていきたいと思います。
